東京オリンピックで復活した野球と女子ソフトボール。同じベースボール型のスポーツですが、道具やフィールド、プレイのルールが異なります。
どのような違いがあるのでしょうか。
道具の違い
ボール
野球で使われる硬式球に比べ、ソフトボールは大きさ・重さが大きく上回るのは有名ですよね。
また、使われるボールも野球にはゴム製の軟式ボールと革製の硬式ボールがありますが、ソフトボールにもゴム製と革製があります。
大きさも1～3号球とあり、公式大会や学校の授業など場面によって使うボールの素材や大きさが異なります。
バット
ソフトボールは野球に比べ細いバットを使います。ボールのサイズに合わせてバットのサイズも決まっていて、3種類のバットがあるのです。
ソフトボールでは一般的に金属製やカーボン製が使われていますが、野球のように木製や竹製のバットも認められています。
フィールドの違い
グラウンドの広さ
野球はホームベースから外野フェンスまでの距離が男子は76.2m以上、女子が67.06mとなっています。
ソフトボールは野球に比べフィールドが狭く、男子が68.53m以上、女子は60.96m以上です。
ソフトボールはボールが飛びにくいため、球場が狭く塁間も野球の3分の2程度となっています。
ピッチャーの投球距離
野球の投球距離が18.44mなのに対して、ソフトボールは男子が14.02m、女子は13.11mとなっています。
また、野球の場合ピッチャーマウンドは盛り上がった場所から投球しますが、ソフトボールは平たんな場所から投球します。
プレイの違い
ピッチャーの投げ方
野球の場合、上手や横手、下手とさまざまなフォームで投球可能ですが、ソフトボールは下手投げがルールで決まっています。
また、ひじと手首が体のそばを通過する必要があり、体から離れての投球は不正投球となってしまうのです。さらに腕を2回転以上してはならないと制限があります。
ソフトボールの投球スピードは時速120km程度ですが、体感スピードは時速160kmに匹敵するといわれています。
イニング
野球は9イニングですが、ソフトボールは7イニングまでです。ソフトボールは7回までに決着がつかない場合は、8回からタイブレーク制度で行われます。
タイブレーク制度とはノーアウトランナー2塁の状態からプレイが始まる延長制度です。
選手交代
野球は1度ベンチに下がるとその試合に出場することはできません。ソフトボールはスターティングメンバ―のみ、1度交代しても再度同じ打順から復帰できます。
そのため、序盤から代走や代打が起用されるということが見られます。