日本での世界大会が多いバレーボール

バレーボール

日本では東洋の魔女と呼ばれた女子代表が、1964年東京オリンピックで圧倒的な力を見せつけ金メダルを獲得。視聴率も66.8%とスポーツ中継の歴代最高を記録しています。このことからバレーボールは日本国内で人気スポーツの一つとなりました。
ではどうして日本でバレーボールの世界大会が多いのでしょうか。

日本開催が多い世界大会

バレーボールは国際大会が4つ(オリンピック、ワールドカップ、世界選手権、ワールドグランドチャンピオンズカップ)あり、1年ごとに開催されています。
そのうち、ワールドカップとワールドグランドチャンピオンズカップは毎回日本で開催されているのです。さらにワールドカップは日本が恒久開催されることが決まっています。
また、世界選手権も日本で開催されることが多いため、毎年のように国際大会が開催されているように感じるかもしれません。

どうして日本開催が多いのか

日本の会場運営や宿泊施設、交通インフラなどが評価されていますが、日本開催の多い理由は多額の放映権です。
国際バレーボール連盟に入ってくる収入の9割が日本のテレビ局からの放映権といわれています。
どうしてそのような状況になってしまったのかというと日本以外の国ではバレーボールはマイナー競技のため。これがサッカーやバスケットボールであれば、日本のテレビ局でも独占できないくらいのお金が動きます。
そのため、国際バレー連盟も日本バレーボール協会の思惑が一致しているため、日本開催が多いのです。

日本が優遇されている状況

開催国特権として対戦相手の順番を選べて、試合時間がテレビの放送時間に合わせて固定できます。そのため、選手のコンディションやチームの勢いに乗りやすい状況が作れるのです。
また、日本だけテクニカルタイムアウトの時間が長く、CMの関係で2セット後10分の休憩が入るなど、試合でも優遇されています。
さらに2006年の女子世界選手権では全日本は6位でしたが、本来、優勝に貢献した選手から選ばれるMVPが日本から選ばれることに。当時、物議を醸しました。

日本ではバレーボールが人気のため、日本開催の多い理由がわかりました。しかし、全日本の選手がプレイする国内トップリーグであるVリーグは注目度が高くありません。
ニュースで試合結果がないからなのかいつ開催され、優勝がどのチームなのかもわからないのが本音です。全日本の人気にあぐらをかかずに、国内のバレーボールを盛り上げる取り組みをしていただきたいと感じます。

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