水上をダイナミックに舞うアーティスティックスイミング

水上で華麗に舞い踊る

以前はシンクロナイズドスイミングと呼ばれていましたが、2018年よりアーティスティックスイミングと変更になりました。
水深3m、20m×25mのプールの中でさまざまな動き・演技を行い、技の完成度や同調性、演技構成、さらには芸術性や表現力を競う競技です。
2分20~50秒の曲にあわせ、決まった5つの動きを入れるテクニカルルーティンと、3〜4分の曲の中で自由に演技するフリールーティンが行われます。

どちらのルーティーンも同調性、技の難易度、曲の解釈とプレゼンテーション、全体的な完遂度が採点基準となっています。
特にフリールーティンはかなり自由度が高いため、表現や構成が難しく、決まった動きのテクニカルルーティンよりも難易度が高めです。

チームによる個性が見どころ

アーティスティックスイミングでは、2人で演技をするデュエットと8人で演技をするチームの2種目が行われています。
以前はソロもありましたが、現在は廃止されており、チーム演技に注力しています。

選手達の泳ぎの技術は速く泳ぐ技術とは違い、独特なものです。
手で水をかき、水中で安定した姿勢を保つ技術と、足でも巻き足などの技術を使うことによって、水中にも関わらずしっかりとした演技ができます。
身体を水面から大きく出す演技の瞬間の力はかなり強く、腰まで水面に出すことも可能です。
また、水中で逆さまになって下半身だけを水面から出す脚技の演技もアーティスティックスイミングではかかせない技術です。

チームで息をあわせ、美しい演技を行う姿は観客を虜にします。
特に8人でのチームの一糸乱れぬ動きは選手達のレベルの高さを物語っています。
また国ごとに水泳衣装や曲に個性があり、自国の文化を表現するという見方もできるのがアーティスティックスイミングの見どころです。

アメリカ、ロシア、日本、中国と強豪国が変化

最初期はアメリカがトップに君臨していましたが、次第にロシアが急成長してきました。
理由として、国を挙げて競技の強化体制が整っていて、ロシアはバレエの競技人口が多く、長身で手足の長い恵まれた体格がアーティスティックスイミングも有利に働きます。

その後は、協調性の高い日本が強豪国としてトップを走って来ましたが、最近では中国も力をつけており、メダル争いは熾烈なものとなっています。

マーメイドジャパンがメダル獲得に挑む

アーティスティックスイミングが初めて行われたロサンゼルスオリンピックからメダルの常連国だった日本は、元来得意としていた同調性を追求し、繊細な演技が日本の強みでした。
最近ではあえて水しぶきを上げたり、ダイナミックさも演技として採点されたりと変化がありますので、その変化に順応しつつ、マーメイドジャパンが再びメダルを獲得できるよう、演技構成などに力を入れています。

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