ボディコンタクトが激しいハンドボール

躍動感のあるフィールドの格闘技

ハンドボールは、サッカーとバスケットボールの要素を足したようなルールのスポーツです。
プレイヤーは7人で1人はゴールキーパーとしてゴールを守り、シュートを打つときは、ゴールから6メートル以上離れた場所からジャンプしている状態で打たなければならないというルールがあるため、とてもダイナミックな動きをします。

また、体の正面からの接触プレーは反則がとられないので、ボディコンタクトが激しく、格闘技さながらの接触が見られることがあります。
シュートを打つ選手に数人がかりで妨害するところや、その妨害を物ともせずシュートを打ち込む選手達の攻防は、とても見ごたえのある展開です。

ハンドボールはよりスピード展開を重視しており、攻撃回数が70回を数えるため、20点以上になる試合がほとんどで、一瞬で試合が大きく動くこともあります。
選手達の連携プレーと躍動感に注目してほしい競技です。

選手達の驚くべき身体能力

ゴールから6メートル以上離れた場所からジャンプしている状態でシュートを打つには、全身のバネを使いシュートを打つ必要があります。
ジャンプの滞空時間が長く、放たれるボールの速度はかなり速いので、選手達の身体能力は凄まじく高いです。
40m×20mあるコートをロングパスでつなぎ、一瞬でゴールを決める様も、スピード感のあるハンドボールならではの見どころです。

走る、飛ぶ、投げるというスポーツの3大要素をすべて必要とするこの競技は、選手達が身体能力の限界に挑み、技術を研鑽しています。
超ロングパスを決めたり、距離のあるところからシュートを決めたりと、選手によって得意な技も違うため、チームだけではなく個人にも注目が集まります。

現在トップに君臨するのはヨーロッパ勢

ハンドボールがオリンピック競技として採用されてからメダル争いを繰り広げているのは、男女ともにほぼヨーロッパ勢となっています。
アジア勢ではソウルオリンピックで男子銀メダルを獲得した韓国が強豪国です。
韓国は女子もメダル争いを繰り広げていて、ヨーロッパ勢に食い込む勢いです。

ハンドボールは身長があれば高い打点でシュートが打てるので、体格の大きい外国人勢が有利なところもありますが、小柄な選手はスピードで翻弄するなど勝つための作戦は十二分にあります。
まだオリンピックの競技種目として歴史が浅い種目なので、これからの広がりで強豪国が入れ替わる可能性も十分あります。

おりひめジャパンが世界を目指す

日本の男子はミュンヘンオリンピックにて初出場を果たしてから、これまでの出場回数は4回で、なかなか出場権を得ることができていませんでした。
2017年2月にダグル・シグルドソンを代表監督に迎えてからは、代表強化を進めています。

女子はモントリオールオリンピックに出場し、最終順位5位、藏田照美選手が得点王獲得という成績を残したものの、それ以降大会への出場はありませんでした。
2013年におりひめジャパンという愛称を決定し、海外に代表主力選手を移籍させて実力をつけさせるなど、選手の普及に力を入れていて、これからの活躍に期待が高まります。

Back To Top
    © 2020 興味のある競技を観戦してみよう! All Rights Reserved. | サイトマップ