5人制とは異なる3on3バスケットボール

通常のバスケットボールよりも展開はスピーディー

5人制のバスケットボールのコートの約半分を使用して、ひとつのリングにボールを入れることを競います。
コイントスで攻撃と守備を決めて、途中で攻守を入れ替えて行う競技です。
試合は10分で1ピリオドですが、21点を先取した時点で勝敗が決まるノックアウト方式になっています。

コートと観客席の距離は近く、DJやMCが大会を盛り上げ、会場が一体感を持ち、選手も観客も大いに熱狂できる空間を作り上げるエンターテイメント性があることが特徴的です。

バスケの特徴としては、4人でチームを組み、プレーする選手は3人であるため役割分担は特になく、個人の身体能力の高さが求められる形になります。
攻撃側の1人の選手に対し、守備側の選手1人がシュートを阻む1対1の形になることが多く、攻撃側は素早いパス回しで得点を狙い、守備側はシュートを打たせない動きで、選手達は10分間ひたすら動きまわるため、試合の展開はとてもスピーディーです。

選手達が自主的に戦略を組む

3on3バスケでは、監督やコーチがコートサイドにはおらず、選手達が自主的に戦略を組んで試合に挑みます。
10分間の中で激しく動きながらも、相手を観察し、味方に的確な指示を出し、個人の力でチャンスをものにする真剣な姿は、観客に熱狂と緊張感を与えます。

また選手達は、反則があった後やゴール後にもすぐに試合が再開されるため一瞬の気を抜くこともできず、攻撃側にはボールを持ってから12秒以内にシュートを打たなければいけないルールがあり、激しい動きを要求されるため疲労度が高いです。
もう1人の控えの選手と交代しながら、チームとして勝利を狙います。

男子はセルビアが特化、女子は各国にチャンスあり

セルビアいち早く3on3バスケに特化して強化を行い、プロチームを作った経歴があるため、世界ランキングの上位に食い込んでいます。
特にドゥサン・ブルト選手は、味方を見ずにパスを回すノールックパスの正確さに優れており、勝ち越しのブザービートをしっかり決める、男子3on3バスケの世界一の選手です。

一方女子は未だ強豪というところはなく、混戦状態になっており、各国にランキング上位になれるチャンスがある状況です。

日本も世界を狙える実力はある

日本人は外国人選手と比べると小柄な体格の選手が多いですが、3on3バスケはコートを動き回るよりも、縦の動きやパス回しの技術が重要になってくるので、日本人選手にも世界を狙えるチャンスは十分にあります。

特に女子は2019年のU23ワールドカップで、世界一の成績を収めており、世界に通用する試合ができていると言えます。
選手達の今後の活躍が期待できる競技です。

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