美しく感動的な空手大会

空手

2020年東京オリンピックで空手が初採用されました。競技としては技の正確性やフォームの美しさを競う「形」と実戦形式で行われる「組手」の2種目が行われます。
私は組手も好きですが、形もおもしろいと思って見ています。空手は武道・格闘技の一つですが、形のように演武が競技となるのは珍しいのではないでしょうか。

形とは

形は、仮想の敵に対して攻撃と防御を一連の流れとして組み合わせた演武です。競技としての形は2019年にルールが改定され、7人の審判による採点から勝敗が決まります。
オリンピックでは予選を1人ずつ行い、上位が決勝に進みます。決勝は同じ採点方式ですが、1対1の対戦形式で行われます。
どのように採点されるのかというと立ち方、タイミングなどを評価する技術点と力強さやスピードを評価する競技点でそれぞれ採点。各審判が採点した最高点と最低点を除いた3人分の合計点を出し、技術点70%、競技点30%で得点を出します。
また、一大会で同じ演武をすることは禁じられているので、どこで得意の形を出すのかがポイントとなるでしょう。

形の見どころ

形は、競技者の鍛錬度と習熟度が見られます。技の正確さやスピード、力強さは見ていて感動するほどです。私は空手をしていませんが、形を見ていると心を打たれます。
空手をやっている人に形についてきいたことがあります。
形は基本である突きや体重移動の方法が盛り込まれており、空手にとって一番効果的な動きを覚えるためのものなので、一つひとつを理解する必要があるとのこと。
そのため、形には空手のすべてが詰まっているといっていました。

団体の形もある

オリンピックでは個人競技ですが、形には団体形というものもあります。一つの形を3人で演舞するものです。個人形と同様、性格さやスピード、フォームの美しさなどを採点しますが、団体形は3人の息をピッタリ合わせなければいけません。その同調性がポイントになります。
団体形の中には「分解」というものがあります。分解とは演武した形が、実際にどのような攻防をしているのか3人が実演していく内容です。

今回は形について語りましたが、いかがでしたでしょうか。形は実戦に役に立たないという意見もありますが、競技として見ている私には目の前の相手と戦っているように見えます。
発祥の地として日本人選手が活躍していますが、外国勢も迫っているとききます。今後どのようになっていくか楽しみな競技ですね。

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