プロ野球の魅力と見どころ
プロ野球の魅力としてまず挙げられるのが、「ファン同士の一体感」です。
野球には、必ずではありませんが、自分の地元に本拠地を置くチームを応援するという伝統があり、その中で同じチームを応援する人同士で盛り上がることができます。
チームの勝敗で一喜一憂したり、イベントやニュースなどについて話し合ったりと、人との交流を深めやすいのはプロ野球ならではの魅力です。
競技そのものの魅力としては、展開がゆっくり進んでいくということです。
野球は9回の攻守交代制で、1点を取るのにダイヤモンド(グラウンドの内野のこと)を一周しなければなりません。
そのため、サッカーやラグビーのように、一瞬で展開が変わり勝負が決まることが少ないのです。
少しの間目を離していても、決定的なシーンを見逃すことなく、観戦にはもってこいのスポーツなのです。
また、単純なフィジカルの強さよりも、技術や戦略の重要度が大きくなることも日本人が好んで野球を見る理由の1つです。
球を遠くへ飛ばすのも、速く投げるのも、筋力だけでは限界があります。
正しい訓練と時間をかけた練習によって、大きなプレーをなすことができるのです。
野球では、一発逆転のプレーを狙うより、地道だけど良いプレーを小さく積み重ねることが勝利につながります。
このような奥ゆかしさも人気の秘密でしょう。
球場に足を運んで行う応援も、他のスポーツとは一線を画する盛り上がりを見せます。
プロ野球の試合では、お酒の提供や本格的なグルメ、ダンスパフォーマンスや観客参加型のイベントなどがあり、1つのお祭りのような雰囲気があるのです。
そのような非日常を味わうために球場に足を運ぶ人も少なくありません。
野球の強豪国
野球の強豪国はアジア圏に集中している傾向にあります。
ここ数年の世界ランキングでは、日本、台北、韓国がトップを争っています。
野球大国と言われるアメリカやキューバは上位にいますが、近年ではトップ争いからは外れています。
野球というスポーツの性質上、個人が活躍して引っ張るだけではなく、チーム全体で点数を取っていくスタイルの方が有利になります。
そのため団体戦を得意とするアジア人の方が優勢になっているのでしょう。
プロ野球の日本人注目選手
メジャーリーグのエンゼルスで活躍する大谷翔平選手は、野球ファンでなくても知っている人がほとんどでしょう。
メジャーリーグで「エースで4番」という過去にない偉業を達成しています。
まだ28歳と、これからの伸びしろにも期待できます。
石川昂弥選手は2019年にプロデビューしたばかりのニューカマーです。
U―18の世界大会でも4番打者として代表に選ばれており、今後のプロでの活躍が期待されています。