温泉でのアクティビティーと言えば「卓球」を思い浮かべる自分。限られたスペースで楽しめる卓球は、卓球ブームに乗って全国の温泉に広がったのだとか。日中の関係を良好にする国交にも使われた「ピンポン外交」も日本の卓球文化に残っています。このように日本で親しまれている卓球の魅力について紹介しましょう。
卓球は頭脳戦
卓球でスマッシュを打つと球のスピードは時速100kmを超えます。プロではない高校生の方でそのぐらいのスピードがでているのだとか。速い球に対応するには「予測」と反射神経が肝心です。といっても、100kmのスピードに対して反射神経だけでは対応できません。なぜ球を打ち返せるのかと言うとあらかじめ、相手のスマッシュがどこに打たれるかを予測して返しているからです。
どのスポーツにも反射神経は必要ですが、卓球に関しては、次どこに球が打たれるか頭を使って考えています。卓球は相手の癖や予測しやすいところにあえて球を打ち込むなど、作戦に工夫を凝らして戦うスポーツです。その駆け引きを楽しむのも、卓球観戦の醍醐味です。
卓球の戦い方「戦型」とは
卓球の戦いにはさまざまなプレースタイル「戦型」があり、得意なプレーや戦型によって用具を使い分け勝負に挑みます。多くの戦型がありますが、代表的で良く見る戦型は、トップ選手の多くが使う“シェーク攻撃型”。フォアハンドとバックハンド両方を使い、ボールに回転をかけるプレースタイルです。用具のラケットには両面にラバーが貼ってあります。次に多く見るのは“シェーク異質型”。攻撃用シェークの片面に裏ラバーを貼り、反対に表ラバーやツブ高ラバーなどを貼ったラケットを使う戦型。ラバーの球質の違いを使ってチャンスを作ったり相手のミスを誘ったりするプレーが可能です。他にも、ペンドライブ型・カット主戦型・表ラバー速攻型・ツブ高攻守型など多くの「戦型」があり、各選手が自分選手に合った戦型を極めています。
卓球はラケットが大事
卓球に使われるラケットは1つの木で作られた「単板」というラケットや何枚もの木で構成されているラケットなど、数えきれないほどの種類があります。代表的なラケットだと、「シェークハンド」と「ペンホルダー」です。
シェークハンドは英語で握手という意味があり、握手するようにラケットを握ることから名前がついているラケットです。両面にラバーが貼られ、バックハンドで強い球も打ち返せます。両面にラバーがついているので重いというデメリットもありますが、どんな戦型にも対応できるので初心者にも、おすすめのラケットです。次にペンホルダーはペンを持つようにラケットを握ります。ラバーを貼るのは表面だけのため、手首を軽やかに動かしスピードのある球が打てるのが特徴です。選手は、自分にあった戦型に合わせてラケットを選んでいます。
卓球は自分にあった「戦型」追及して、勝負に勝つスポーツ。身長や体格に左右されずにプレーできるのも卓球の魅力です。初心者でも楽しくスタートできるので、ぜひ卓球で遊んでみてください。